人気ブログランキング | 話題のタグを見る

梨花(なしはな)サポーター倶楽部


by nashi-yuki
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

今年の梨花を振り返る!その2

みなさま。
今年の梨花を振り返る!その2でございます!
裏話も含め、早速、振り返ってみましょう。


第二弾は、上映までの歩み編。

撮影した素材などをもとに、
映像編集や音楽編集、録音した音や効果音の追加など・・・
ポストプロダクションと呼ばれる撮影後の作業を
監督さん達が東京で行なっておられる中、
私達サポーター倶楽部は、事務局さん方と共に、米子にて、
今後の宣伝や上映などの活動に関しての会議、
通称、サポーター会議と呼ばれるものを行なっておりました。

2月下旬から開始していましたが、
撮影後の4月からは、本格的始動です。

この梨花サポーター倶楽部、
メンバーは皆、ボランティアで集まった市民です。
それぞれが仕事や家庭を持っているので、
会議のスケジュールを合わせるのも大変です。
みなさんに時間を割いていただいて、
夜の19時頃からいつも、22時頃までびっしりと会議です。
月に2,3回、イベント事や8月の上映会直前などは、
毎週のように会議でした。
その会議以外でも、集まれる人は個別で集まり、何時間もミーティングです。
いつもファミレス通い(外食)で、おかげで、私は太ってしまいました(苦笑)

この市民シネマ『梨の花は春の雪』はご存知の通り、
通常、映画館で観るような”映画”と呼ばれるようなものではありません。
大手配給会社もプロダクションも付いていない、
いわば、自主制作の手づくり映画。
制作資金も、みなさまからの協賛金をあてさせていただいてます。
ですので、正直いうと、プロモーション・宣伝、広告費もほとんどありません。
さらに、活動できる人員も少数。
お金もない、人員も少ない・・・。
いかにして、一人でも多くの方にこの市民シネマを知っていただくか・・・。
とても難題でした。
できることは自然と限られてきます。
自分達のできる範囲で精一杯、活動を行なうということになりました。

自分達のツテであったり、人脈をもとに、色々と掛け合い、
地域でのお祭りやイベントに、ブースを出したり、
大手の某スーパーの前でチラシ配りをしたり、
地元の公民館やギャラリーで写真展やメイキングDVDの上映会を行なったり・・・。
本当に地道な活動です。

現在では、多くのみなさまの口コミによって
この映画の認知度が広がっていますが、
私達が活動を開始した当初は、
「鳥取県西部を舞台にした映画を創ったんですよ!」
「梨の花は春の雪なんですが、ご存知ですか?」と言っても、
『何ですか、それは・・・』
『いや~知りません・・・』
『ええ!ホントに!?』
というような反応がほとんどでした。
中には、『原作本、読みましたよ!』と言ってくださる方もいらっしゃって、
その時には、本当に嬉しかった覚えがあります。

が・・・。市民シネマ(映画)も然る事ながら、
”梨の花は春の雪”という名前自体の認知度の少なさに、正直愕然。
原作本が発売されていたので、もう少し認知されているかと思いきや、
現実はそうではありませんでした。
宣伝・プロモーション活動が十分に出来ていないので、
当然の反応なのですが・・・。
サポーター会議でも議論というより、感情が先走って、ケンカのようになるようなこともあったり、
皆、思うように上手く行かないことに苛立ちや焦りは募るばかり・・・。
サポーター倶楽部崩壊寸前か・・・という危機的状況もあったり・・・。
私達もくじけそうになることが多々ありました。

でも、最後まで、諦めず活動を行なってこれたのは、
メンバー皆の
「一人でも多くの人にこの映画を観てもらいたいんだ!」
という情熱です。

メンバーそれぞれがこの映画に並々ならぬ思い入れがあります。
撮影時からずっと関わってきて苦労を共にしてきた者。
原作本を読んで感動した者。
自分も都会から鳥取に戻ってきて、主人公・響子たちに共感する者。
映画を通じて、芸術文化をこの地域にもっと根付かせたいと思う者・・・。
この映画に関わる理由の違いこそあれ、
立場や性別、世代を越えて、皆、『梨の花は春の雪』が好きなのです。

その想いを、映画の感動を、
一人でも多くの人に伝えて、共有したい・・・。ただ、それだけです。

そして、この私達に共感してくださって、
色々な形で応援してくださった多くの皆様の支えも
私達サポーター倶楽部の源となりました。
応援してくださった皆様にも応えたい・・・。

そして・・・
紆余曲折ありながらも、
ついに、上映会を向かえたのです。

つづく・・・。


じいやん
by nashi-yuki | 2007-12-30 01:07